カンツォーネ

カンツォーネ、イタリアン・ポップスの、“出来れば”知られざる話を致しましょう。

 
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セルジョ・エンドリゴ(SERGIO ENDORIGO)、寡黙な男なのか? (終)

 

1977年オルネラ・ヴァノーニの会社ヴァニラ(VANILLA)に移籍します。1979年までにシングル盤2枚、アルバム2枚を出しました。それ以降1986年まで再発盤以外は出ていません。私の感じだと1974年以降1986年サンレモ音楽祭出場以前の間のエンドリゴの写真(表情)は良くなかったですね。大変な時期だったのでしょうか。

 

1986年サンレモ音楽祭出場を機にRCA系のITからシングル盤を出しました。この年はエロス・ラマゾッティが"今は君を(ADESSO TU)"が華々しく優勝を飾り、ほかに懐かしい名前としてはフレッド・ボングスト、オリエッタ・ベルティの名前も見えます。これがエンドリゴの最後のサンレモ音楽祭出場になりました。このサンレモ入賞曲"カンツォーネ・イタリアーナ"の入ったアルバムをRCAから出しました。

ZBT-7549 (1986年2月 IT - RCA ITALIANA) "CANZONE ITALIANA/LE RAGAZZE"

            ZBT-7549 ZBT-7549

 

 1988年からNEW ENIGMAに在籍します。シングル盤1枚、2枚組アルバム、アルバムと同内容のCD1枚、2枚組アルバムの内、セルフ・カヴァーの部分を独立させたアルバム1枚を残しました。

 1990年RCA のORIGINAL CASTレーベルから"TANGO ROSSO/DONNA PUBBLICITA'"が発売されました。これがエンドリゴ最後のシングル盤です。

 1993年GRD(PHOLYGRAM, Italy)から最後の新曲CDアルバム"QUALCOSA DI MEGLIO"が発売されました。

 この後は、再発メーカーでセルフ・カヴァーを吹込みもしているようですが、基本的にはアルバムのCD化またはアンソロジーCDの発売となりました

 

セルジョ・エンドリゴの場合、最初のRCAイタリアーナに移籍してからの音楽出版社はRCA, チェトラではその系列子会社のウシニョーロ(USIGNOLO)で楽曲を管理していました。

たとえばドメニコ・モドゥーニョはクルチ(CURCI)、ピノ・ドナッジォはアッコルド(ACCORDO)のように多くのカンタウトゥーリは決まった音楽出版社に所属、あるいは自分の音楽出版社を持っていました。レコード会社を移籍しても音楽出版社を変えることはあまりありませんでした(独立して自分の会社を持つ場合を除いて)。

自分の音楽出版社をもち、永年つきあってきたパートナーが自分の音楽の一部でも切り取って使い、それがアカデミー作曲賞を取ったということは、我慢が出来ることではなかったと思います。エンドリゴは人のためでなく自分のために曲を作って来た人だったからでしょう。

 

 さてセルジョ・エンドリゴは寡黙だったでしょうか?

彼のピークはチェトラの時代、1970年を挟む5年間、幅を広げれば1962年から10年間だったと思います。すべてとは言いませんが幸い日本で国内盤が発売されている期間と重なりました。

 日本での知名度が特別高い訳でもありませんが、特定にファンもあり、マカロニ・ウェスタンの"真昼の用心棒"がヒットしたことも良かったかもしれません。今回かなり長く彼の事を書きましたが、国内盤を紹介するのが主眼でしたので、後半部分はサンレモ音楽祭の曲を書く程度で終わりました。

 今回改めて知ったことは多く"情熱の白バラ"、映画「イル・ポスティーノ」主題曲の裁判の話など再認識させられました。数多くのエピソードを追っていくと、セルジョ・エンドリゴは決して多弁の人でなく、寡黙な人だったという思いがします。しかし、彼の絶頂期と世界的革新のうねりがかさなり、「時潮が満ち」てなければ世に出せなかったような歌も歌って、世にメッセージを送っていたことが今更ながら感じられます。

 これもエンドリゴの人柄とその故郷を失ったという生立ちによるのかもしれません。また、中南米の関わり方、革命に関わり外国で亡命生活をする詩人、歌手たちの歌を歌うエンドリゴはルイス・エンリケス・バカロフの影響が強かったと思います。彼との不思議な運命の絡まり合い、それを解すことなく世を去ったことは何か言葉にならぬものを感じさせます。

 

半月にもわたり、根気強く読んでいただいた皆様に感謝をいたします。私はこの間また一つ齢を重ねました。青春時代に思いをはせた歌手の一生を辿ることは、自分のこれまでの人生を顧みる作業のようにも思えました。

 

今回書きました事の重要な部分は、セルジョ・エンドリゴ公式ホーム・ページ(http://www.sergioendrigo.it/Discografia%20-%20Giappone.htm) を見ていただければ、私が長々と書く必要もないかもしれませんでした。これだけ丁寧に作られたホーム・ページは大変貴重な共通の財産でもあります。

 

特に故セルジョ・エンドリゴ自身の自叙伝、各曲のエピソード、歌詞(まだまだ総て載せていません、あるいは載せない方がよいのかもしれません)を書いた、ご本人に感謝いたします。

 それにいつまでもお父上を愛し、その功績を称え管理されている愛娘のクラウデゴィア・エンドリ(CLAUDIA ENDRIGO)にも感謝します。

 最後に引用、参考にさせていただいたブログの筆者、ウィキペディアの皆様に感謝します。有難うございました。

 

次から軽めで短いネタにします。(少し反省)

 




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セルジョ・エンドリゴ(SERGIO ENDORIGO) 番外編 イル・ポスティーノ

 

バカロフとエンドリゴの盗作問題裁判

 

後に、裁判で正確にバカロフが使用した1996年アカデミー作曲賞を取った「イル・ポスティーノ」の元のモチーフと、よく似ているエンドリゴが1974年に作曲したカンツォーネ"私の夜に(NELLE MIE NOTTI)"の音符と同じかどうか長い比較がされました

盗作の無罪という2001年の判決、2003年ローマの民事控訴裁判所のエンドリゴから出された盗作の訴えの判決後、バカロフ側から破毀院に控訴が出されています。

2005年11月24日、9月7日セルジョ・エンドリゴが死亡したため裁判は打ち切られたもようです。

 

KICP- 502(1996年 3月23日 SEVEN SEAS - キング) "イル・ポスティーノ (IL POSTINO)"  オリジナル・サウンドトラック(ORIGINAL SOUNDTRACK)

CAM原盤で全16曲 3、13 はアルゼンチンの曲"マドレセルバ (つたかずら)(MADRESELVA)"、3 カルロあス・がル出る(CARLOS GARDEL)の歌、それ以外はルイス・バカロフ指揮ローマ交響楽団(ORCHESTRA SINFONIETTA DI ROMA)の演奏です。

 

KICP- 502 KICP- 502 CPC8-1181CPC8-1181 CPC8-1181 

CPC8-1181
(2002年3月27日 CAM - 日本ソフトサ-ビス(ワーナー・ミュ-ジック・ジャパン)) "イル・ポスティーノ (IL POSTINO)"  オリジナル・サウンドトラック(ORIGINAL SOUNDTRACK)

1.イル・ポスティーノ  愛のテーマ (IL POSTINO (TITOLI))

2.自転車に乗って (IN BICICLETTA)

3.マドレセルバ (つたかずら) (MADRESELVA)

4.ポスティーノ・バンビーノ (POSTINO BAMBINO)

5.ベアトリーチェ (BEATRICE)

6.メタフォーレ (METAFORE)

7.ラブド・バイ・ウーマン (LOVED BY WOMEN)

8.イル・ポスティーノ (IL POSTINO (Trio Version))

9.島の囁き (SUONI DELL'ISOLA)

10.郵便配達の夢 (I SOGNI DEL POSTINO)

11.パブリート (PABLITO)

12.詩人のミロンガ (MILONGA DEL POETA)

13.マドレセルバ (つたかずら) (MADRESELVA)

14.郵便配達の詩 (POSTINO POETA)

15.イル・ポスティーノ (IL POSTINO (Harpsichord and String Version))

16.イル・ポスティーノ (IL POSTINO (Guitar and Bandoneon Version))

  3 カルロス・ガルデル (CARLOS GARDEL)

 

1994年イタリア・フランス映画、96年4月日本公開。1996年第68回アカデミー賞作曲賞を受賞、脚本・主演の俳優マッシモ・トロイージ(MASSIMO TROISI)が持病を押し作り上げたが、撮影終了直後、心臓病が悪化し41歳で亡くなりました。彼の執念の遺作となりました。

物語は実在のチリの詩人・上院議員パブロ・ネルーダ(Pablo Neruda)が1951年国外追放となり、イタリアに亡命。ナポリ沖の小島で生活をおくるなか地元の郵便配達マリオと交流したことを描いている。

 

 私自身この映画の封切り当時見ましたが、このブログを書くまでエンドリゴと長期裁判になっていたとは知りませんでした。エンドリゴの"NELLE MIE NOTTI"は聞いたことがなく、You-Tubeで探して聞いてみました。確かに出だしのところはそっくりです。

そっくりと言えば前に書いいた番外編 "花は云えない"の最後で紹介したスパゲッティーな日々さんのブログ、ブラバドスの黄金Seq#15がエンドリゴが歌った"花は云えない"のイントロにこれもそっくり。エンリケスが両方ともアレンジしているので、エンニオ・モリコーネ的寛容な心(※)で聞くと、起こりうることと思っています。

http://archiviostorico.corriere.it/1996/giugno/05/Scontro_Bacalov_Endrigo_per_Postino_co_0_9606059595.shtml




セルジョ・エンドリゴ(SERGIO ENDORIGO)、寡黙な男なのか? (5)

 

FM-1010 (1972年5月5日 SEVEN SEAS - キング) "真昼の用心棒(BACK HOME SOMEDAY)/荒野の1ドル銀貨(A MAN... A STORY)" セルジョ・エンドリゴ/フレッド・ボングスト(FRED BONGUSTO)

FM-1010 FM-1010 FMS-1013 FMS-1013

FM-1010 (1972年5月5日 SEVEN SEAS - キング) "荒野の1ドル銀貨(A MAN... A STORY)/真昼の用心棒(BACK HOME SOMEDAY)"フレッド・ボングスト(FRED BONGUSTO)/セルジョ・エンドリゴ

 

SPB-   3 (1974年CETRA - FONIT CETRA, Italy) "L'ARCALA BELLA FAMIGLIA"セルジョ・エンドリゴ/THE PLAGUES

 

SR- 152 (1968年1月15日 SEVEN SEAS - キング)"現代の吟遊詩人/セルジョ・エンドリゴ(SERGIO ENDRIGO)"

1.テレーザ (TERESA)

2.去り行く今 (ADESSO SI')

3.心を告げて (DIMMI LA VERITA')

4.南のひと、マリア (LA DONNA DEL SUD)

5.孤独な青春 (DOVE CREDI DI ANDARE)

6.暁は君をたずねて (L'ALBA VIENE A CERCARE TE)

7.永遠の愛 (QUESTO AMORE)

8.真昼の用心棒 (BACK HOME SOMEDAY(A MAN ALONE)[E)

9.孤独の手 (MANI BUCATE)

10.今宵の君 (COME STASERA MAI)

11.心の想い出 (CHIEDI AL TUO CUORE)

12.パルチザンのバラード (LA BALLATA DELL'EX)

13.私とギター (IO E LA MIA CHITARRA)

14.世界をつなぐ若者 (GIROTONDO INTORNO AL MONDO)

SR- 152 SR- 152 SR- 317 SR- 317

SR- 152 (1968年1月15日 SEVEN SEAS - キング)"現代の吟遊詩人/セルジョ・エンドリゴ(SERGIO ENDRIGO)"

1.君を歌う (CANZONE PER TE)

2.瞳はるかに (LONTANO DAGLI OCCHI)

3.ラ・コロンバ (LA COLOMBA)

4.兄弟よなぜ寝ない (PERCHE' NON DORMI FRATELLO)

5.忘れ得ぬ思い出 (ANCH'IO TI RICORDERO')

6.孤独の手 (MANI BUCATE)

7.自由の歌 (CANZONE DELLA LIBERTA')

8.マリアンヌ (MARIANNE)

9.去り行く今 (ADESSO SI')

10.のどかな故郷 (IL DOLCE PAESE)

11.君の不在 (LA TUA ASSENZA)

12.心を告げて (DIMMI LA VERITA')

13.花は云えない (CAMMINANDO E CANTANDO (CAMINHANDO [I]))

14.世界をつなぐ若者 (GIROTONDO INTORNO AL MONDO)

 

LAX- 114 (1975年1月 SEVEN SEAS - キング) "瞳はるかに/セルジョ・エンドリゴ(LONTANO DAGLI OCCHI/SERGIO ENDRIGO)"

1.瞳はるかに (LONTANO DAGLI OCCHI)

2.去り行く今 (ADESSO SI')

3.マリアンヌ (MARIANNE)

4.テレ-ザ (TERESA)

5.世界をつなぐ若者 (GIROTONDO INTORNO AL MONDO)

6.君を歌う (CANZONE PER TE)

7.ノアの箱舟 (L'ARCA DI NOE)

8孤独の手 (MANI BUCATE)

9.ラ・コロンバ (LA COLOMBA)

10.エリーザ・エリーザ (ELISA ELISA)

LAX- 114 LAX- 114 GXC- 115 GXC- 115

GXC- 115 (1979年5月21日 SEVEN SEAS - キング) "瞳はるかに~セルジョ・エンドリゴ/しあわせがいっぱい~ジノ・パオーリ(LONTANO DAGLI OCCHI~SERGIO ENDRIGO/IL CIELO IN UNA STANZA~GINO PAOLI)"

 

1.瞳はるかに (LONTANO DAGLI OCCHI)

2.マリアンヌ (MARIANNE)

3.君を歌う (CANZONE PER TE)

4.世界をつなぐ若者 (GIROTONDO INTORNO AL MONDO)

5.はたちの君 (I TUOI VENT'ANNI)

6.テレザ (TERESA)

7.去り行く今 (ADESSO SI')

8.しあわせがいっぱい (IL CIELO IN UNA STANZA)

9.恋に終りなく (SENZA FINE)

10.アンケ・セ (ANCHE SE)

11.世界中を私に (ME IN TUTTO IL MONDO)

12.愛のプレゼント (LE COSE DELL'AMORE)

13.恋人はいつも孤独 (GLI INNAMORATI SONO SEMPRE SOLI)

14.小石 (SASSI)

  1~7セルジョ・エンドリゴ; 8~14ジノ・パオーリ(GINO PAOLI)

 

PP- 124 (1967年1月15日 SEVEN SEAS - キング) "真昼の用心棒 (BACK HOME SOMEDAY/SERGIO ENDRIGO BEST 4)"

1.真昼の用心棒 (BACK HOME SOMEDAY)

2.世界をつなぐ若者 (GIROTONDO INTORNO AL MONDO)

3.テレーザ (TERESA)

4.去り行く今 (ADESSO SI')

PP- 124 PP- 124 PS-  68 PS-  68

PS-  68 (1968年5月 SEVEN SEAS - キング) "ゴールデン・セルジョ・エンドリゴ第1集 (GOLDEN SERGIO ENDRIGO)"

1.君を歌う (CANZONE PER TE)

2.南のひと、マリア (LA DONNA DEL SUD)

3.心を告げて (DIMMI LA VERITA')

4.テレーザ (TERESA)

 

PS- 145 (1969年7月 SEVEN SEAS - キング) "瞳はるかに/セルジョ・エンドリゴ第2集 (LONTANO DAGLI OCCHI/SERGIO ENDRIGO Vol.2)"

1. 瞳はるかに (LONTANO DAGLI OCCHI)

2.去り行く今 (ADESSO SI')

3.マリアンヌ (MARIANNE)

4. 花は云えない (CAMMINANDO E CANTANDO (CAMINHANDO [I]))              

PS- 145 PS- 145 GW-  83~4 GW-  83~4a

GW-  83~4 (1970年7月10日 SEVEN SEAS - キング) "サンレモ・フェスティヴァルEXPO'70 (SAN REMO FESTIVAL EXPO'70)"

1-6. テレーザ (TERESA)

1-7. ノアの箱舟 (L'ARCA DI NOE)

2-7. マリアンヌ (MARIANNE)

2-8. 兄弟よなぜ寝ない (PERCHE' NON DORMI FRATELLO)

 

SR- 623 (1971年2月10日 SEVEN SEAS - キング) "第4回ヴェネチア音楽祭(4゚ VENEZIA MOSTRA INTERNAZIONALE FESTIVAL)"

2.東洋 (ORIENTE)

SR- 623 SR- 623 SR- 748~9 SR- 748~9b

SR- 748~9 (1972年4月5日 SEVEN SEAS - キング) "カンツォニッシマ1971~72 (CANZONISSIMA 1971~72)"

1-7. 最初の仲間 (LA PRIMA COMPAGNA)

2-6. 別れのことば (LE PAROLE DELL'ADDIO)

 

1974年再度チェトラからリコルディへの移籍を機に、エンドリゴは自分の音楽出版社ノアの箱舟(NOAH'S ARK)を興し、リコルディ系列のジュバル(JUBAL)と楽曲の共同管理を始めました。

日本では1970年から78年までリコルディの販売権はポリドールが持っていました。しかし1976年サンレモ音楽祭に"QUANDO C'ERA IL MARE"で入賞しましたがセルジョ・エンドリゴの新譜は1曲も発売されませんでした。リコルディに8枚のシングル盤と7枚のアルバム(内2枚は再発売)を残しました。

 

SRL-10・793(1976年2月 RICORDI - RICORDI, Italy)"QUANDO C'ERA IL MARE/BARBARA"

                    SRL-10・793 SRL-10・793

 

そして移籍直後にだした1枚のLPがあります。これが後々、彼にとって重要な問題となって来ます。

SMRL-6122 (1974年 6月RICORDI - RICORDI, Italy) "LA VOCE DELL'UOMO"

                         SMRL-6122               

1.DA QUANDO ERO BAMBINO
2.LA VOCE DELL'UOMO
3.PERCHE' LE RAGAZZE HANNO GLI OCCHI COSI' GRANDI
4.NELLE MIE NOTTI
5.NON SONO LE PIETRE COLORATE
6.UNA CASA AL SOLE
7.TU SOLA CON ME
8.LEI NON SI VENDE PER DENARO
9.GLI UOMINI SOLI
10. IL NOSTRO WEST

 

このアルバムは日本で発売されませんでしたし、収録曲もサンレモ音楽祭に出場した曲が入っているわけでもなく、私もまったく注目していませんでした。問題となった曲は4曲目パオロ・マルゲーリ作詞(PAOLO MARGHERI)セルジョ・エンドリゴ作曲の".NELLE MIE NOTTI" 直訳すれば「私の夜に」なのでしょうか。

この曲をタイトルとしたアンソロジーCD74321-39774・2(RCA - BMG RICORDI,Italy)が1996年に発売されます。




セルジョ・エンドリゴ(SERGIO ENDORIGO)番外編 “花は云えない”

SP-1388 (1968年CETRA – FONIT CETRA, Italy) “CAMMINANDO E CANTANDO (花は云えない)/ANCH'IO TI RICORDERO'(忘れ得ぬ思い出)” “ラ・コロンバ”と同じカンツォニッシマに歌った曲。

SP-1388 SP-1388 HIT-1575 HIT-1575.jpg

HIT-1575 (1969年2月1日SEVEN SEAS –キング) “花は云えない (CAMINHANDO (FRA NAO DIZER QUE BAO FALEI DAS FLORES)/サビア(SABIA')”ジェラルド・ヴァンドレ(GERALDO VANDRE)/シーコ・ブァルキ(CHICO BUARQUE DE HOLLANDA)

花は云えない CAMINHANDO (PRA NAO DIZER QUE BAO FALEI DAS FLORES)
 ジェラルド・ヴァンドレ(GERALDO VANDRE’)の1968年ブラジル音楽祭第2位になった曲。プロテスト・ソングのため優勝は出来なかったが、優勝したシコ・ブアルケの“サビア(SABIA’)よりヒットしました。原題は“CAMINHANDO (FRA’NAO DIZER QUE NAO FALEI DAS FLORES)” (前進しながら)。

エンドリゴは彼の公式ホーム・ページでこの曲について、「花の話を聞いたことは言ってはいけない」というサブ・タイトルのついたこのブラジルの曲を聞いて、大変好きなりました。この歌をイタリア語に翻訳し、“歩きながら歌いながら“というタイトルをつけカンツォニッシマで歌いました。 ' 68年のカンツォニッシマはトーナメント戦で、初戦、第2回戦を通過していなかったので第3回戦に歌うことにしました。と、コメントしています。
 彼はを和らげて歌っていますが、よくカンツォニッシマ(日本でいえば紅白歌合戦)で歌ったものです。よほどの自信がなければ歌えません。

CAMMINANDO E CANTANDO        花は云えない

Camminando e cantando la stessa canzone 同じ歌を歩きながら、歌いながら
Siamo tutti uguali chi e' d'accordo e chi no 同意する人もしない人も私達は皆同じだ(1)
Nelle fabbriche, a scuola, nei campi in citta' 工場で、学校で、畑で、町で
Camminando e cantando la stessa canzone 同じ歌を歩きながら、歌いながら

Fa chi vuole fare e chi vuole andare va     したい人がして、行きたい人が行く
Chi e' stanco di aspettare una strada trovera' 待ちくたびれた人は、道を見つけるだろう(2)
Fa chi vuole fare e chi vuol sapere sa      したい人がして、知りたい人が知る
Che la speranza, un fiore ma frutti non ne da 希望は花を与え、実を与えないことを

Il soldato armato, amato o no           武装した兵隊は、愛されていてもいなくても
Con in mano il fucile non sa cosa fa       何をするのかわからず、手に鉄砲を持って
In caserma si insegna una antica lezione    なんのためかわからない古い学課を、
Di morir per il re e non sapere perche'     王のために死ぬことを、兵舎では教えている

Fa chi vuole fare e chi vuole andare va     (2)
Chi e' stanco di aspettare una strada trovera'
Fa chi vuole fare e chi vuol sapere sa      したい人がして、知りたい人が知る
Che la speranza, un fiore ma frutti non ne da 希望は花を与え、実を与えないことを

Nelle fabbriche, a scuola, nei campi in citta'  工場で、学校で、畑で、町で
Siamo tutti soldati armati o no          私達はみんな兵隊だ、武装していてもしていなくても
Camminando e cantando la stessa canzone  (1)
Siamo tutti uguali chi e' d'accordo e chi no

Nella mente l'amore e negli occhi la gioia    心では愛を、目では喜びを
La certezza nel cuore, nelle mani la storia    心では確信を、手では歴史を
Camminando e cantando la stessa canzone   同じ歌を歩きながら、歌いながら
Imparando e insegnando una nuova lezione   新しい学課を、教わりながら、教えながら
※(Imparando e insegnando una nuova canzone   新しい歌を、教わりながら、教えながら)

Fa chi vuole fare e chi vuole andare va      (2)
Chi e' stanco di aspettare una strada trovera' 

Fa chi vuole fare e chi vuol sapere sa       したい人がして、知りたい人が知る
Che la speranza, un fiore ma frutti non ne da  希望は花を与え、実を与えないことを

Testo:Endrigo Musica: Endrigo / Bacalov
※レコーディングと違うセルジョ・エンドリゴ公式ホーム・ページに載せられている歌詞です。

Pra Não Dizer Que Não Falei Das Flores
Caminhando e cantando, E seguindo a canção  歌いながら前進しよう、歌に従い
Somos todos iguais, Braços dados ou não 我々は皆平等の筈、スクラム組んで(1)
Nas escolas, nas ruas, Campos, construções  学舎、街、野、建設においても
Caminhando e cantando, E seguindo a canção  歌いながら前進しよう、歌に従い

Vem, vamos embora, Que esperar não é saber さあ待つばかりが能ではない、知恵のある者は
Quem sabe faz a hora, Não espera acontecer  事が起こる迄ぼんやりと待ったりしないもの(2)

Pelos campos há fome, Em grandes plantações みのり豊かな大いなる田畑があるというのに
野には飢えがあり
Pelas ruas marchando, Indecisos cordões  街ではだらしのない小行進しかなく
Ainda fazem da flor, Seu mais forte refrão  その上極まり文句は「お花」のこと
E acreditam nas flores, Vencendo o canhão そして「お花」が大砲に勝つと信じている

Vem, vamos embora, Que esperar não é saber (2)
Quem sabe faz a hora, Não espera acontecer

Há soldados armados, Amados ou não  愛されるべき武器をととのえる兵隊がいる筈が
Quase todos perdidos, De armas na mão  武器を手に為すすべを知らない
Nos quartéis lhes ensinam, Uma antiga lição:  兵営では古い教訓をたたれるから
De morrer pela pátria, E viver sem razão  国の為死し理性なく生きるという

Vem, vamos embora, Que esperar não é saber  (2)
Quem sabe faz a hora, Não espera acontecer

Nas escolas, nas ruas, Campos, construções 学舎、街、野、建設においても
Somos todos soldados, Armados ou não  我々は皆武装した
Caminhando e cantando, E seguindo a canção  (1)
Somos todos iguais, Braços dados ou não

Os amores na mente, As flores no chão  愛は知性に、「お花」は地面に
A certeza na frente, A história na mão  前途に確信を、歴史を手中に

Caminhando e cantando, E seguindo a canção  (1)
Aprendendo e ensinando, Uma nova lição
Vem, vamos embora, Que esperar não é saber  (2)
Quem sabe faz a hora, Não espera acontecer

HIT-1575 “花は云えない (CAMINHANDO (FRA NAO DIZER QUE BAO FALEI DAS FLORES)ジェラジェラルド・ヴァンドレ(GERALDO VANDRE)の歌詞カートより
※元詞と合わせるため日本語を多少前後させていますが、原文通りに掲載しています。

ジェラルド・ヴァンドレ(GERALDO VANDRE’)
1935年9月12日ブラジルのジョアン・ペソア(ブラジルの一番東端の港町)生。弁護士であり歌手、作曲家です。1951年リオ・デ・ジャネーロに移り、1961年国立法科大学院を卒業し、すでにカルロス・ホセの名前で歌手活動していましたが、国民学生連合人人民文化センター(CPC da UNE)、に参加、活動家となりました。
 1968年ブラジル音楽祭で「花は云えない」を歌い、政治的配慮で優勝出来なかったばかりか、ブラジルは軍事独裁政権だったので、政権に対する武装闘争の煽動とみなされ検閲を受け演奏禁止、彼は国外追放となり4年間ヨーロッパなどで亡命生活を送りました。シコ・ブルキも68年逮捕され、翌69年にイタリアに亡命しました。
1982年7月ブラジルに帰国、1995年ブラジル空軍へ賛歌「ファビアナ」を作りました。現在は芸能活動から引退し、弁護士に戻っています。
 彼のもっとも華々しい活動は軍事政権に抵抗し、この「花は云えない」を作り歌った頃でした。

http://www.sergioendrigo.it/Index2.htm セルジョ・エンドリゴ公式ホーム・ページ
http://en.wikipedia.org/wiki/Geraldo_Vandr%C3%A9 ウィキペディア ジェラルド・ヴァンドレ
http://www.hmv.co.jp/artist/biography/000000000047517/ HMVジェラルド・ヴァンドレ・プロフィール
http://blog.goo.ne.jp/vendetta35/e/57f87120b39973145199a6221ce65aa4 ブラバドスの黄金 
を参考にいたしました。ご興味があれば一度ご覧ください。



セルジョ・エンドリゴ(SERGIO ENDORIGO)番外編 “ラ・コロンバ”

 

SP-1383 (1968年CETRA - FONIT CETRA, Italy) "LA COLOMBA (ラ・コロンバ)/ANCH'IO TI RICORDERO'(忘れ得ぬ思い出)" エンドリゴが1968~69年のカンツォニッシマに歌った曲。この歌詞の内容をどう受け止めるかは、それぞれの思いによります。ご参照いただきたいのですが、最後にアドレスを入れておりましたが、このLangsamer Satz グアスタビーノ/鳩のあやまち のブログのような取り方もあります。エンドリゴの場合、元詞スペイン語の最後の2行を入れなかった理由は何だったのでしょうか?

                     SP-1383SP-1383   

 

LA COLOMBA             ラ・コロンバ

Ma si sbaglio' la colomba,      だけど鳩は間違えた
Ma si sbagliava              だけど間違えた
Cercava il nord, ma era il sud   北をさがしていたのに南だった
Penso' che il grano era l'acqua   小麦が水だと思ったのだ
Ma si sbagliava             だけど間違えた
Penso' che il mare era il cielo   海が空だと思った
E la notte la mattina          夜を朝に
Ma si sbagliava, Ma si sbagliava  だけど間違えていた、だけど間違えていた
Vedeva stelle era rugiada      星を見たら露だった
Aveva caldo, c'era la neve      暑かったのに雪があった
E si sbagliava               間違えていた
Perche' credeva             なぜなら信じていたから
La tua gonna, la tua blusa     あなたのスカートを、あなたのブラウスを
Il tuo cuore, la sua casa       あなたの心を、彼女の家と
Ma si sbagliava             だけど間違えていた
Ma si sbagliava              だけど間違えていた

Penso' che il mare era il cielo   海が空だと思った
E la notte la mattina          夜を朝に
Ma si sbagliava, Ma si sbagliava  だけど間違えていた、だけど間違えていた

Vedeva stelle era rugiada      星を見たら露だった
Aveva caldo, c'era la neve      暑かったのに雪があった
E si sbagliava               間違えていた
Perche' credeva              なぜなら信じていたから
La tua gonna, la tua blusa      あなたのスカートを、あなたのブラウスを
Il tuo cuore, la sua casa        あなたの心を、彼女の家と
Ma si sbagliava, Ma si sbagliava  だけど間違えていた、だけど間違えていた

 

Msica: Carlos Guastavino

Testo: Raphael Alberti / Sergio Endrigo(traduzione)

da "Fra Il Garofano E La Spada (Entre el clavel y la espada)" (1941)

※イタリア語と日本語訳はSR-317 アルバムの歌詞カードより

 

Rafael Alberti (1941) Se equivocó la paloma 鳩のあやまち

Se equivoco' la paloma     鳩は間違った
Se equivocaba            間違っていた

Por ir al norte, fue' al sur    北へゆく代わりに南へ行った
Creyo' que el tigro era agua  麦を水と思いこんだ
Se equivocaba            間違っていた

Creyo' que el mar era el cielo 海を空と思いこんだ
Que la noche, la mañana    夜を朝と
Se equivocaba, se equivocaba 間違っていた、間違っていた

Que las estrellas, roci'o      星を露と
Que la calor, la Nevada      日射しを雪と
Se equivocaba, se equivocaba 間違っていた、間違っていた

 

Que tu falda era tu blusa:    あなたのスカートをブラウスと
Que tu corazo'n, su casa     あなたの心を自分の巣と
Se equivocaba, se equivocaba 間違っていた、間違っていた

Ella se durmi o' en la orilla.   鳩は岸辺で眠った
Tu', en la cumbre de una rama あなたは枝の頂きで....

※スペイン語の歌詞はRCA-5208""青春の恋人/アンヘリカ・マリア(LA NOVIA DE LA JUVENTUD/ANGELICA MARIA)の歌詞カードより(永田文夫さんの対訳です)。このLPには"聖女のなげき(NON SONO MADDALENA)"、"この胸のときめきを(IO CHE NON VIVO (SENZA TE))"、"わが青春のフロレンス(METELLO)"、それにオリジナルがわからないのですがセルジョ・バルドッティの作った"初恋(EL PRIMER AMOR)" (※) が入っており買った盤です。"ラ・コロンバ"が"鳩"になっているので収録されてるとは思いませんでした。(この曲が入っていても何も不思議ではないのですが)

 

※わが友よりメールが入り元曲はアンナリタ・スピナーチの"AMORE, PRIMO AMORE"とのこと。多分間違いなし! と私もおもいます。

 

RCA-5208 RCA-5208.jpg KICP-211~4KICP-211~4 

 

Die Taube  鳩のあやまち
So täuschte sich eine Taube      
Wie sie sich täuschte           
Sie flog Nordost kam nach Südwest 
Sie hielt den Weizen für Wasser   
Wie sie sich täuschte           

Hielt Ozeane für den Himmel

Und den Abend für den Morgen

Wie sie sich täuschte
Wie sie sich täuschte

Sie hielt die Sterne für Tau im Wald
Sie hielt die Wärme für Bitterkalt
Wie sie sich täuschte
Wie sie sich täuschte

Hielt deinen Mund für deine Augen
Und dein Herz für ihr Zuhause
Wie sie sich täuschte
Wie sie sich täuschte

Hielt Ozeane für den Himmel
Und den Abend für den Morgen
Wie sie sich täuschte
Wie sie sich täuschte

Sie hielt die Sterne für Tau im Wald
Sie hielt die Wärme für Bitterkalt
Wie sie sich täuschte
Wie sie sich täuschte

Hielt deinen Mund für deine Augen
Und dein Herz für ihr Zuhause
Wie sie sich täuschte
Wie sie sich täuschte

 

※ドイツ語の歌詞はKICP-211~4""ミルバ・ヒストリー(MILVA HISTORY)の歌詞リーフレットより 日本語訳は字数制限のため割愛しました。(http://blogs.yahoo.co.jp/cnz27hrio/5542446.html をご覧ください)

 

カルロス・グアスタビーノ(Carlos Vicente Guastavino)

1912年4月5日 サンタフェ州生、2000年10月29日 ブエノスアイレス没、アルゼンチンの作曲家。20世紀のアルゼンチンの作曲家の中でも、グアスタビーノの作品は200曲を越え、ピアノ独奏曲、合唱曲、校歌、室内楽曲、ギター独奏曲などがあるが、そのほとんどは声楽とピアノのための作品である。テキストには、ラファエル・アルベルティ(Rafael Alberti)、アタウアルパ・ユパンキ、パブロ・ネルーダ、ガブリエラ・ミストラル、ホルヘ・ルイス・ボルヘスらの詩を使っている。(日本版ウィキペディアより)

 

ラファエル・アルベルティ(Rafael Alberti)

1902年にアンダルシアのプエルト・デ・サンタマリアで生、1999年没。20世紀のスペインを代表する偉大な詩人。ガルシア・ロルカに感化されて詩を書き始めアントニオ・マチャードに認められて詩人となった。1936~39年のスペイン市民戦争では友人のロルカとともに人民戦線のシンボル的存在であり市民政府側のオピニオンリーダーとして活躍した。ピカソとも親交があった。1939年共和政府が破れ、アルゼンチンに亡命、1977年フランコ政権が瓦解後、スペインにもどった。

 

時空遊泳(谷口江里也)~ラファエル・アルベルティ Rafael Alberti を参考にいたしました。

http://taniguchielia.blogspot.jp/2011/08/rafael-alberti.html

 

Langsamer Satz グアスタビーノ/鳩のあやまち このブログも一度お読みください。

http://nailsweet.jugem.jp/?eid=362 




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